RPAとは何か。巷ではデジタルレイバーやソフトウェアロボットなど色々な表現で語られていますが、端的に言えば(Class1の世界においては)業務を自動化するツールです。それはマクロを進化させたものであり、一方でマクロとは全く異なる次元で有効活用できるツールと言えます。

機能

RPAソフトとしての機能はデスクトップ(PC)上の操作を記録し、再現させることです。EXCELのマクロの記憶と同様にRPAソフトも大抵の場合、記録機能がついており、記録中にPCで操作した動きを裏側でプログラムコードにおきかえて保存し、そのプログラムを実行することで同じ処理を自動で行うことができます。WEBシステムなどはhtmlのコードが公開されているため、コードを参照しながら動作します(Windowsベースのアプリケーションも一部可能)。また、主にクライアントサーバー型のシステムやソースコードが公開されていないWEBシステムなどの場合は、コードによる判定ができないため、画像認識技術を用いて動作させることができます。また、EXCELやWORDなどのOfficeソフトやメールなどの操作を自動化することも可能です。

なお、起動方法としてはPCを人間が操作しているかのように自動で動かすこともできますし、サーバーサイドで同様の処理を行うことも可能です(ソフトウェアによります)。

 

どんな業務に向いているか

RPAそのものの技術は現時点ではClass1(Class3まで定義されいる)という段階にいます。Class1のRPAは単純業務の自動化にとどまります。AIなどの他の技術と組み合わせることで認識や判断といった処理も行うことは可能ですが、事例としてはほとんどありません。マスタ情報を同期するためにあるシステムからダウンロードしたデータを別のシステムにアップロードしたり(転記業務)、インターネット上にある情報を拾ってきてまとめたり(情報収集業務)、毎月会計システムにある情報を決められたフォームにまとめたり(集計業務)といった業務を自動化するのに役立ちます。例えば、数時間だけど毎月同じ処理を繰り返し行ったり、毎日数分だけど必ずやる業務があるといった場合にRPAは有効です。経理であれば月末に経費精算システムからダウンロードした明細を会計システムに登録したり、補助科目別のマイナス残高が発生していないかのチェック(マニアックすぎますね)を自動化したりすることが可能です。

 

システム開発との違い

RPAがシステム開発と異なる点はなんと言っても導入のハードルの低さです。通常システム開発には早くとも数か月から年単位の時間がかかります。初期コストも数千万を超えることが一般的です。RPAの導入はというと1か月未満でも稼働させることが可能です。初期コストも数10万円で済むこともあります(ただし、コンサル会社などを利用するとコンサルティング費用が別途かかるのが一般的です)。

 

効率化のタネを掘り起こす

RPAはシステム化に取り残されて今でも手作業を強いられている業務にうってつけです。システム化するには費用対効果が低いという業務でも短期間・低コストで導入可能なRPAであれば十分にペイします。これまで優先順の低さから非効率を受け入れざるを得なかったこまごまとした業務もRPAを使って効率化することが可能なのです。

 

 

RPAソフト

実はRPAソフトウェアの歴史は長く、10年選手がざらにいます。欧米のソフトウェアが多く国産のWinActorも10年以上前からあります。代表的なソフトとしては、Blue PrismAutomation AnywhereUiPathWinAutomation(Softomotive)、BizRoboシリーズ(RPAテクノロジーズ)、WinActor(NTTアドバンステクノロジ)があります。純国産の製品はWinActorのみであり、他の製品は海外製のため現時点では英語によるインターフェースとなっています。価格はピンキリで月額数万円のものから百万程度のものまであります(導入の規模にもよります)。

弊社ではエントリーモデルとしてUiPathをお勧めしております。費用がそれほど高くないことと使い勝手が良いためです。Webから試用版をダウンロードしてすぐに利用できるのもお勧めする理由です。まずはRPAがどういうものか理解するには最適なソフトといえるでしょう。

 

導入サービス
こちらもソフトウェア同様にピンキリです。導入するプレーヤーは現時点ではRPAソフトウェアベンダーとコンサル会社しかないといってもよいと思われます。かつてERPが日本に上陸し、それをコンサル会社がかつぎ、大企業の業務システムとして浸透していったときのようにRPAもコンサル会社が中心となり大企業に入り込んでいくことになるでしょう。ただし、SAPやOracle、その他国産のERPとは大きく異なる点はユーザ自身が導入可能という点です。プログラミングや複雑なConfiguration設定を必要としない点と、単純にいえばデータベースやネットワークなどのシステム部門マターの領域にずぶずぶと入りこまずにいられる点がEPRとは大きく異なる点です(大規模導入の場合は別です)。

 

RPA導入の手順

RPAの導入は以下の手順で進めるのが良いと考えております。一気に全社的に導入を進めるのではなく、1つの業務プロセス(作業)をRPAで自動化してみて、成功事例をつくりそれを展開する方法です。

  1. RPAを理解する
  2. RPAの活用を考える
  3. RPAを展開する(他業務、他部門への展開)
  4. RPAが生んだ資産を使う(余った時間で付加価値を生む)

 

弊社では上記1と2をパッケージ化したサービスとしてご提供しております。まずはプロトタイプを構築し実際に業務を自動化してみて効果を測定し、適用可能業務を導くというサービスです。これによりコストを最小化し効率のよい投資計画を立てることができます。

 

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